『会社で働きながら6カ月で起業する 1万人を教えて分かった成功の黄金ルール』
著者:新井 一 / 出版:ダイヤモンド社
副業や起業に興味を持っているが、どうすればいいのかわからない方におすすめの本です。
起業するためには、「知」「人」「金」の3種のチカラとそのバランスが必要と述べています。
起業を実現するために必要な、その3種のチカラを育てるための具体的なステップを
1か月、2か月、4か月、6か月と、段階的に行うべき事柄をわかりやすく示されている本です。
今回の本はこちら → 「会社で働きながら6カ月で起業する」
会社員のままでも起業ができる
「起業」を聞くと、皆さんはどのような印象を持つでしょうか。

すごく難しそう、すべてのことを自分でやらないといけないのではないか?
また、自分には優れた専門知識もないし、起業なんてムリ。

起業するためには、様々な本やセミナーに参加して
しっかり知識を得ないとできないのでは?

- 漠然としていて、何をすればいいのかわからない
- 何をビジネスとして立ち上げればいいのかわからない
- そもそも仕事してるし、起業なんてできない
私もこの本を読むまでは、上記のような印象でした。
思い立ったら、とにかく行動
この本では、「起業」までの方法を丁寧に解説してくれています。
自分に合うビジネスモデルをどうやって構想するのか、アイデア出しや商品づくり手法、マインド改善などにまで踏み込んでいます。
「起業」までのステップを見えるようになることで、漠然としていた「起業」の姿がはっきりしてきます。簡単な一歩で構いません。少しずつ行動をしていきましょう。
「知」「人」「金」 3種のチカラを育てる
著者である新井さんは、起業に必要なチカラとして、以下の3つをあげています。
① ビジネスについての専門知識
② 顧客獲得のための知識
③ 経営のための知識
「知」のチカラにおける注意点は
「不安により調べることを多くしすぎてしまい、なかなか踏み出さない」こと と述べられています。
新井さんは、以下のコメントで背中を押してくれています。
完璧主義は、起業準備の最大の敵のひとつです。もっと気楽に考えてください。
「自分には専門知識がない」と考えなくても、気楽にとりあえずやってみるのスタンスです。
学者や研究者、その道のトップにならなくても、実際にビジネスを始めれば徐々に必要な知識は身に付くので、「まずはやってみる!」くらいの気持ちでトライしてみましょう。
・話を聞いてくれる人(友人や同じく起業を目指す仲間など)
・自分を受け止めてくれる人(家族や恋人など)
・応援してくれる人(取引先や先輩経営者など)
「人」のチカラにおける注意点は、2点あると述べられています。
①仲良し友達通しで起業する場合、その友人関係が終わってもかまわないという覚悟でやる
②ご家族の理解や協力なしに起業の準備を進めることは非常に困難
ビジネスをするうえで、リーダーが2名となった場合、必ず意見に相違が見られたり、方向性や目標意識の差が影響すると述べられています。また、「起業」に対する家族の不安も理解できます。
「人」は、私たちを支え、引き上げてくれる存在です。
「人」が欠けてしまうと、ずっと同じステージでくすぶり続けてしまうことにもなりかねません。
自分の大切な人としっかりコミュニケーションし、お互いの気持ちに向き合うことが必要です。
① 独立後に家族のために使う「生活のための資金」
② 事業を構築するために使う「投資資金」
③ ビジネスを継続させるために使う「ビジネス構築後の運転資金」
「金」のチカラにおける注意点は
「とにかく1円も損をしたくない」という考えは捨てる。何を始めるにしてもお金はかかる
ただし、お金は必要ですが、会社員のまま起業準備を進めるので、借金をする必要はありません。
まとめ
この本は、一歩一歩着実にビジネスモデルを構築し、起業するまでの具体的な方法が解説おり、「起業」における教科書のような存在かと思います。
自分はどうなりたいのか、何が足りないのか、そのためにはどうすれば良いのかを考えることができるため、起業には興味がないビジネスマンにとっても何かを得るものがある本だと感じます。
読み終えた後「行動したい!」を意欲を奮い立たせる本。
私は、この本を読んでブログをはじめてみようと思い、今この記事を書いています。
ぜひ、一読することをオススメします。
今回の本はこちら → 「会社で働きながら6カ月で起業する」