『1日ごとに差が開く天才たちのライフハック』
著者:許 成準 出版:すばる舎
歴史に名を残す天才・偉人たちの生活の習慣=「ライフハック」を知ることで、成功の秘訣が学べる本です。内容としては、天才・偉人の習慣を紹介している形式で、88個の習慣がコンパクトにまとまっていますが、本当に紹介のみなので、具体的に何をすべきか、どう実践するのかなどの方法は書かれていません。あくまで習慣の紹介のみとなります。そのため、自己啓発目的の方には向いていないのではないかと思われます。
口コミなどでは点数は高いですが、私としては、内容が薄く感じられたため★1となりました。
とはいえ、天才・偉人の習慣をざっと理解するには良い本なのかと思います。
今回の本はこちら → 「天才たちのライフハック」
天才たちのライフハック
人の成功にかかわる個人の力量や能力は、「60%:先天的、40%:後天的」と述べられています。
つまり、40%の後天的能力を高めることで、成功する可能性があるということです。
その後天的要素は「習慣」によって形成されることから
毎日の小さな行動で、人生に大きな変化をもたらす習慣・テクニック=ライフハックが
以下5項目に分類されて紹介されています。
- 集中力を強化するライフハック
- アイデアが沸いてくるライフハック
- 仕事の生産性を上げるライフハック
- ストレスに打ち勝つライフハック
- 学び、自らを高めるライフハック
これら5項目のなかで、一部を紹介します。
知る人は好む人に勝てない、好む人は楽しむ人に勝てない
孔子
アレクサンダー・フレミングについて紹介します。ペニシリンを発見した細菌学者です。
フレミングは毎日細菌を使って遊ぶ習慣がありました。
細菌で文字を書いたり、様々な色を使って細菌で絵を書いたりなどをしていたようです。
遊びだとはいえ、細菌で絵を書くのは容易ではなく専門的な知識が必要ですが、フレミングは、特に目的もなく、ただ面白いから細菌と遊んでいたと紹介されています。
その根底には、「細菌についてもっと知りたい」という情熱があったようです。
その他天才たちの功績を調べると、とくに使命感はなく、遊び感覚で成就されたことが多く、上記の孔子の言葉のように、楽しんで、遊ぶように仕事する人が最強だと述べられています。
まとめ
様々な成功者の習慣を知ることができる本ですが、冒頭でも記載した通り、あくまで紹介がメインとなります。
私には、本書に記載されている習慣は「テレビやどこかでよく聞く習慣」が多く、新しい発見や気づきは残念ながらありませんでした。紹介されている習慣が薄く、読み手の生活スタイルにはマッチしない点もあり、紹介された習慣だけをただ実践しても、成功には繋がらないと考えます。
紹介された習慣から一歩踏み込んで、どう仕事に活かすのか・日常生活に取り入れていくのか…が重要ですが、その重要な点には触れられていません。
ただ、気軽に成功者の習慣を知ることが出来、習慣の大切さは重要であることを認知することができる本で、まとまっているのでサクサク読みやすいので、一読してみても良いかと思います。
今回の本はこちら → 「天才たちのライフハック」