『学び効率が最大化するインプット大全』
著者:樺沢 紫苑 / 出版:サンクチュアリ出版
自分を成長させたいと考えている方におすすめです。
ベストセラーとなった「アウトプット大全」と対になっている本書。アウトプット力を高めるために「インプット」をどうすべきかを説明している本となります。
1項目が見開き2ページでおおよそ構成されており、イラストでの説明等も織り交ぜられているためわかりやすく、読みやすい本となっていますので、一読してみてはどうでしょうか
今回の本はこちら → 「インプット大全」
関連記事はこちら → 「【ビジネス】アウトプット大全」
インプットとは
まず、「インプット」「アウトプット」を、この本では以下のように定義しています。
インプット:脳の中に情報を入れること、「入力」すること
アウトプット:脳の中に入ってきた情報を脳の中で処理をし、外界に「出力」すること
具体的には、「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」がアウトプット と表現しています。
現在、身の回りにはあらゆる情報が溢れており、日常生活において接触する情報は、20年前と比べて5,000倍に増えているようです。今後も猛烈な速度で増え続けることは確実で、「情報爆発」とこの本では述べられています。

暇になると意味もなくスマホのニュースアプリを閲覧し、興味がある記事を読んで、理解した気になっていました。
肩こりや目の疲れも、このだらだらスマホが要因の一つかもしれません…
溢れている情報に踊らされ、時間も手間も費やされており、「スマホ疲れ」「情報疲れ」に陥っています。
そんな時代に生きる私たちにとって、自分にとって有益な情報による成長を求めるための注意点として、以下を述べています。
インプットは「量」より「質」
質の低いインプットはすぐに忘れてしまいます。そのため「インプットの精度を高める」ことが重要であり、本書では、その手段・方法をわかりやすく説明してくれています。
的を絞って情報収集をし、ただ見てるだけのスマホチェックは時間の無駄とし、情報を捨てる努力が必要とのことです。
インプットとは「情報の入力」
脳の中に情報が入って(INする)、情報が置かれる(PUTする)
「偽物」のインプット

「本物」のインプット

アウトプット前提でインプットする
インプットをする前に、「なんのためにするのか」を考えることが重要と述べられています。
記憶に残りやすくするために、アウトプット前提でインプットをすることが効果的。
例えば、ロンドン大学である情報を暗記してもらう実験をしたようです。
最初のグループには「これが終わった後にテストをします」と言い、もうひとつのグループには「これが終わった後に他の人に教えてもらいます」と言いました。
同じ時間をかけて暗記をし、両方のグループにテストをしました。結局「教える」ことはしなかったようですが、「教えてもらいます」と伝えたグループの方が高い得点をとったのです。
「テストをする」も「教える」も、両方アウトプットですが、「教える」のほうが圧倒的に心理的プレッシャーの大きいアウトプットであり、脳は活性化し、より記憶力はUPし、学びの効果が上がったようです。

なるほどね。たしかに人に教えるというのは、プレッシャーですね。
適度なプレッシャーにより、集中力が高まり、記憶力、思考力、判断力が高まるようです。
私はアウトプット前提で、読んだ本を記事にするぞ!
まとめ
自己成長が可能となる「インプット」に関して、情報が多く記載されています。
当たり前のようなことも記載されているので、私には「新しさ」という点はあまり感じることはできませんでしたが、今まで他のビジネス本を読んで「理解した気になっていた」項目などもあり、考えを改めることができるインプットの教科書となる良い本でした。
記載項目はいずれも意識をすれば、すぐに行動・実施が可能となることばかりなので、皆さんも質の良いインプットを得られるように、行動してみてください。
今回の本はこちら → 「インプット大全」